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サプリメントは難しい・・効くかどうかの条件

 

治療中によく患者さんに聞かれることの一つに、「サプリメント」の質問が

あります。

 

例えば「サメ軟骨を友人にすすめられたんですけどああいうのは本当に

効くんですか?」というような質問です。

このようなご質問に厳密にお答えするのは実はとても難しいのです。

患者さんとしては単に「サメ軟骨は良いのか?」ということを知りたいの

だと思いますが、どうしてもサプリメントには「品質の差」と「摂り方」の問

題がついて回るので、「良いと思いますよ」とも「やめたほうが良いですよ」

とも答えずらいです。

 

なぜ答えずらいのかというと、サプリメントには

 1.本当にちゃんと作られた製品なのか?という製造側の問題

と、

 2.(1.をクリアしたとして)そのサプリメントがその人に必要か?という

   消費者側の摂り方の問題・個人差の問題

 

があるからです。

 

1.ちゃんと作られた製品なのか?という製造側の問題はまず大前提といって

良いでしょう。ちゃんと作る、というのは、栄養素が体に取り込まれるよに作る

ということです。

まず、サプリメントは見た目で品質の良し悪しはわかりませんので、ヘタをす

ると本当にラベルに書いてあるものが入っているのかどうかもわかりません。

この世の中商売となると「見た目で判断できない」という商材には悪い人たち

が集まりやすいのです。耐震構造偽装とか、食肉産地偽装とかありますよね・・。

乳製品の加工品で大企業があんなことを・・ということもありましたね。

サプリメントは加工品ですから特に気をつけなくてはいけません。

 

また、詐欺的製品でないにしても、本当に効果を出すことを追求した製

造方法がなされているかどうか、というのも見た目ではわかりません。

 

「おっきい会社の製品だから」とか、「製薬会社が作ってるから」とか、「あれだ

けしょっちゅうCMで宣伝してるから」とかで判断されている方も多いでしょう

が、イメージだけで判断するのは甘いと思います。

 

 

さて、品質にかかわる判断ポイントはいくつかあります。

「自然のものから作るか、化学的に合成するか、というような原材料の問題」

「大量生産であっても栄養分を殺さない温度で加工しているか、というような

加工方法の問題」

「十分な量の栄養素が入っているか」などなど・・

 

 

2.そのサプリメントがその人に必要か?という消費者側の摂り方・個人差

問題いうのはちょっとわかりずらいかもしれませんが、例えば、わりとしっか

りとしたバランスの食生活をしている人と、とてもかたよった食生活をしている

人ではサプリメントの摂り方に違いが出るということです。

栄養素は単独で仕事をするわけではなく、他の栄養素や酵素とお互いを

高め合うことで効果を出す、ということがわかっています。逆に言うと、あ

る基礎的な栄養素が不足している状態で珍しい成分のサプリメントを摂っても、

十分な効果が発揮されないということが起きる、という事です。そこからベー

シックサプリメントターゲットサプリメントという考え方が生まれています。

いくら良いターゲットサプリを摂っても、基礎的な栄養素が摂れていないと意味

がない(穴の空いたバケツで水をくむ、なんて例えがなされます。)から、まずは

ベーシックサプリメントを摂った上でターゲットサプリメントを摂りましょう、という

考えです。

 

一昔前から一つの栄養成分がピックアップされて流行るという現象が日本

ではおきています。「Co-Q10」「αリポ酸」「サメ軟骨」「コンドロイチン硫酸」など

など。これらはターゲットサプリメントです。こういった流行には、「品質の問題」

(ちゃんとした作り方してんの?)と「摂り方の問題」(ベーシックな栄養はしっか

り取れてますか?)の視点を持ち込んでから乗らないといけないのです。

 

おっと長くなっちゃいました。今日はこのあたりに・・・

つづく・・・かもしれません。

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