Home > 今日のおすすめ本 > 今日のおススメ本

今日のおススメ本

こんにちは。

今日のおすすめぼーん(本)のお時間です。

 

いやぁー、久しぶりに良書に出会いました。

もともとはうつ病などの治療法である「認知療法」を一般向け

に解説した本なのですが、これは特にうつ病でなくても日々ス

レスをためてしまいがちなすべての人にとても役に立つ本だろ

うと感じました。

 

うつ病は普通、抗うつ薬の治療が良く効くので第一選択肢なのですが、

タイミングがよければ大きな効果を上げるのが「認知療法」です。

うつ傾向にある方は、物事や出来事を受け止めるときに不必要に悪い

方向に考えてしまいがちなのですが、このような無意識のうちにしてしまう

「認知のゆがみ」に気づかせてあげて、自然な受け止め方、考え方を学

習することで気分の障害におちいらない様にする治療を認知療法といい

ます。

 

脳内の神経伝達物質が病的に不足して気分が落ち込んでしまう

という「病気」、うつ病の人にも効果があるということは、物事の捉え方

のボタンのかけ違いをなおすという事は気分を変えるのにとても効果的

だということでしょう。

認知のゆがみはなにもうつ病の方に限ったことではなく、普通の人でも少な

からず持っていますから、この認知療法を知ることは多くの方に有意義だ

と思います。

 

この本を読むと、日々の「気分」というのは自分の「考え方」ひとつ

でずいぶん変わるのだということがよくわかります。よく、「マイナス

思考を捨ててプラス思考を習慣にすれば人生は変わる!」といった

類のことが自己啓発本には書かれています。言っている事は理解でき

ますが、あまりにも精神論的過ぎて結局は実践できずに終わってし

まうことも多いと思います。

 

今回ご紹介するこの本は「考え方によって気分は変わる」というこ

とを丁寧に論理的に具体的に教えてくれます。

ある出来事が起こったとき、その受け止め方にゆがみが生じてい

ると悪い方に暗い方に無意識に考えてしまい、自己評価が極端

に低くなったり、他人に攻撃的になったりしてしまいます。その受け止

め方のゆがみ・・「認知のゆがみ」・・・のタイプをこの本は一つ一つ丁寧に

解説してくれています。

繰り返し読めば、自然と認知のゆがみが矯正されるというのが本当によくわ

かりました。 

 

難をいえば本が分厚いこと。

翻訳なので時々日本語がわかりづらいこと。

 

でも、ほんとにいい本ですよ。僕はあっという間に読めました。

 

まあ、うつ病の人は本を読む気にはなれないでしょうから、抗うつ薬をしっ

かり飲んでうつ病から回復してから再発防止で読むと良いかもしれません

また、うつ病には至らずとも抑うつ傾向のある方や、人生がつらいものだと

感じている方、日々の暮らしに幸福感が少ない方。このような方はぜひ、人

生のバイブルとなるべき良書だと思います。

 

僕はひそかに知っているのですが、

気分が変わるということは「世界が変わる」ということと同じ意味です

 

と、いうわけで、今日のおススメ本は

「いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法 」

デビット・D・バーンズ著

星和書店

アマゾンのカスタマーレビューも高評価です。

参考にしてみて下さい。

 

それでは、明日も人生を変える一冊を求めて・・

 

Home > 今日のおすすめ本 > 今日のおススメ本

Search
Feeds

Return to page top