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ムチウチの最新情報

こんにちは。

渋谷カイロプラクティック整体院、春日です。

 

むちうちは、数年から、長い方だと数十年に及んで症状を持っている方が多

いです。

それも、医療機関の検査では当初から「異常なし」と言われたにもかかわら

ずです。

 

不思議ですね!

 

その謎の一端が最新知見でわかります。

 

(以下、トワテック・メディカルレポート内、整形外科医北村先生の記事を、文章をアレンジして引用)

 

頚椎捻挫(むちうち)の最新医学知見です。

 

・むちうちとは

骨折は伴わない軟部組織の損傷。

首の痛み、首の動きの制限のほか、頭痛、めまい、視力低下、しびれ、

腕の痛みなども。

多くの場合、病院の器質的検査で異常が見つからないないのも特徴です。

 

・むちうちの検査

レントゲンで骨折がなければむちうちという事になります。

以前はストレートネック(正常な弯曲のないまっすぐすぎる首)とか、骨の

変形とかを指摘されることも多かったのですが、健康な方とむちうち患者

との比較で、特にその割合に差がない事がわかりました。

つまり、それはむちうち症状の原因とは言えないということです。

 

骨だけでなく、筋や靭帯などが見られるMRI検査というのもあります。

しかし、MRI検査でも軟部組織の損傷は見つからないのが普通です。

 

椎間板変性やヘルニア、それらに伴う脊髄圧迫などが見つかる事

もありますが、どうやら事故とは関係のない、加齢によるもののようです。

 

慶応大学の松本先生らは健康な人と急性むちうち患者(それぞれ約500名)

のMRIを撮影し比較しました。


それによると、MRIで異常を認める割合は同程度で、MRIの異常所見と

むちうちとの関連性はありませんでした

また10年後の所見も両群で変わりはありませんでした。

 

・むちうちの治療
1995年に雑誌『Spine』に発表された、「ケベックむち打ち症関連障害特別調

査団の治療に関する知見」、という長い題名の論文がむちうちの治療におお

きな影響を与えました。

 

この論文によると、

1)ほとんどの頚椎捻挫は自然経過が良好で、かつ現在行われている

治療法のほとんどは、その有効性が科学的に評価されていない

 

2)頚椎捻挫受傷後安静を保つ意味はなく頚椎カラーは有用でない

頚椎を固定するような治療を長期間行うことは症状を長引かせ労働

不能な状態を長期間持続させる

 

この論文以降の多くの研究論文でも、やはり早くから活動性を維持すること

が有用である可能性が高いとされています。

 

固定をするよりも、動くこと。仕事や日常生活を制限するのではなく、出来るこ

とは積極的に行っていくことが、早期回復、早期社会復帰には重要のようです。

 

・むちうちの予後
「交通事故によるむちうち」では、長期間症状が持続し仕事や日常生活に復帰

できない人達が一定数存在するという問題があります。

そして、そのような人達の多くは追突などをされた被害者という自覚が強いと

いう事が言えます。

そして、自損事故などではほとんど見かけないといいます。

 

リトアニアやギリシャでは追突事故被害者に対する補償が行われていな

いそうですが、それらの国で行われた研究によれば、交通事故が原因で

生じた症状は全て回復し、症状が長期化した例は一例もなかったと結論

づけられています。

 

長期化する痛みの原因のすべてを補償問題などの疾病利得や、加害者への

他罰的意識に結びつけるつもりはありませんが、治療時には考慮しておかな

ければいけない問題だと思います。

 (参照ここまで)

 

  

では、他罰意識が強すぎる場合や、疾病利得の様相が色濃い場合はどう

やって対処すればいいのか。

 

「被害者意識が症状の原因ですよ」

とか

「それを疾病利得というんですよ」

と説教しますか?

 

そうすると、たいていの人は二度とこんなところ来るか!と怒ります。

 

意識に悟られずに、無意識に気付かせるような、そんなアプローチができる

治療者は、上手くいっています。

 

この辺りまで踏み込んで治そうとしている人はどのくらいいますでしょうかね?

 

一番楽なのは慢性化する前の急性期に来て、信頼して身を任せてくれる患者さん

ですね。

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