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子育てのひとコマ

  • Posted by: 渋谷のカイロいんちょー
  • 2010年1月 5日 15:50
  • こどもの事

年末年始は子供と長く過ごせる貴重な時間でした。

 

子供との触れ合いは、コミュニケーションの基本を考えさせられるいい

機会だと感じます。

 

子供はかわいいですね!

そして、いつもかわいい、かわいいとばかり言っていられないことも事実

としてあります。

そこに親をはじめとした周りの大人たちの関わりが重要な意味を持って

いるように思います。

 

我が家の最近繰り返される問題の一つは、長男(4歳)が次男(もうす

ぐ2歳)をたたいたり、突き飛ばしたり、おもちゃを取り上げたり、といっ

たことを何回注意しても繰り返す、というものがあります。

 

 

強めに叱ると、泣いてもうしない、と言います。

普通に注意するだけだと、言葉使いや態度が余計に荒々しくなります。

 

叱るだけではどうもうまくいきそうにありません。

どんな事をすれば、もっとうまくいくのだろう、最近はこのことをよく考えて

いました。

 

そこで、休みの最終日、長男と2人で半日過ごす時間があったので、彼を

よく観察してみました。

どうやら、思い通りにいかなかったり、周りの人が期待通りの反応をしな

い時に、言葉や態度が荒くなるようです。

 

そこで、彼の要求を実現してあげるかどうかは別として、感情の部分は

受け止めてあげるという試みをしました。

 

 

例えば、

長男 「おやつたべたい!」

私  「まだおやつの時間じゃないからだめ!」

長男 「たべたい、たべたい、たべたい!」(物を投げる)

・・・普段はこんな感じです。

 

 

今回は、

長男 「おやつ食べたい!」

私   「そうかー、おやつが食べたいんだね。

    あれっ?そういえばさっきごはん食べたばっかりだよね!」

長男 「うん。でもおやつ食べたい。」

私  「そっかー。」

   「わかった。もうちょっとしたらおやつの時間だから、そしたらいっしょに

   食べよう。」

長男 「・・・」

返事はなかったけど、物を投げられずにはすみました(笑)

そして、こんなやり取りを繰り返すうちに、私と長男はいつも以上に親密な

状態になれたように思います。

 

夕方、奥さんと次男(風邪ひき中)が病院から帰宅。

次男の状態の報告を受けます。

話題が次男のことばかりなので長男はだんだん荒れてきます。

大きな声を出したり、物にあたったり。

 

そんな時、実家へ帰省したときの写真がテーブルに置いてあったのです

が、次男がそれをくしゃっと丸めてしまったのです。

 

それを見た長男は怒り心頭!

次男から写真を乱暴に奪い取って隠し、「もう りょーたなんて知らない!

やっつけてやる!」と、たたいたり、蹴ったり。

 

次男、泣き崩れます。

長男、まだ怒りが収まらず、攻撃しそうな雰囲気です。

 

こんな時はみなさんだったらどうしますか?

 

次男の安全を確保。

長男の行動をやめさせる。

長男の行動を今後しないように注意する。

・・・こんなことがうまくいく方法は??

 

これを、つい「長男を叱る」ということでやってしまいがちだったのです

が、うまくいかない事はこれまでの経験で明らかです。

 

まず、次男の安全の確保のために抱っこしました。

長男は攻撃対象に手が届かなくなったので、大声を出して威嚇しています。

 

次男が少し落ち着いたので、長男と離れたところにおろし、長男のところ

へ行きます。

まだ怒ってます。

 

「だいき。」

長男は叱られると思って構えている様子です。

 

ここでいつもとは違う言葉をかけてみました。

 

そうしたら、いつもとは違う結果が出たのです。

 

 

「だいきは大切な写真を守りたかったんだね!」

 

 

すると、長男は叱られると思って張り詰めていた緊張が一気にはじけたよう

に、みるみる泣き顔になって、しゃくりあげながら突っ伏し、おいおい泣きだ

しました。

いつもは、叱られて、自分の気持ちをわかってもらえない、という気持ちがよ

り強くなるのが、今回は急に気持ちを受け止められたからでしょうか。

 

 

そこで、(もうずいぶん重いのですが)長男を抱っこし、

「そうかー、ありがとうね。

おかげで一枚だけやぶれちゃったけど、他は助かったよー。

だいきはいい子だね。」

 

長男は泣き続けています。

少し落ち着いたところで、

「りょーたはまだ赤ちゃんだからわかんなかったみたい。

だから、だいきがすぐに写真を隠してくれて助かったよ。

りょーたはまだ赤ちゃんだからわかんないからね・・」

暗に、次男のフォローです(笑)。

 

長男はひとしきり泣いた後、バランスを回復して、本の読み聞かせ後にすぐ

に寝てくれました。

 

 改めて実感しましたが、

子供の要求をのむかどうかは別として、感情は受け止めてあげる

注意をするときは叱るという事より、少し工夫が必要なことが多い

自分に余裕がないとそれは簡単ではない

 

 

奥さんには感謝です。

いつも嵐のような子供との日常を送りつつ、家事もしっかりこなしてくれます。

ありがとうね。

Comments:4

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つばくろう 2010年1月14日 22:22

男の子二人は凄そうですね!

でも子どもも大人も同じです。

感情をいかに受け止めてから話すか

最近は年齢のせいか以前よりできるようになりました。

今年もよろしくお願い致します。

渋谷のカイロいんちょー Author Profile Page 2010年1月15日 10:16

いつもコメントありがとうございます。

こちらこそ、今年もよろしくお願いします!

happyfun120 2010年4月 6日 08:18

いつも楽しく読ませていただいています。
年も変わらないのに、
仕事でも、家庭でも、子育てでも
一歩も二歩も先を進まれている姿を
後ろからしっかり見させていただいております。

感情の受けとめ方、とても参考になりそうです。
悠太にも試していますね。

渋谷のカイロいんちょー Author Profile Page 2010年4月 6日 10:53

コメントありがとうございます。

ゆうたくんはとても人なつっこくて楽しい子ですね。

ウチは2人とも内弁慶気味です。
そして、私もかなりの内弁慶だったそうです。

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